Wednesday, January 8, 2014

Is Oseltamivir Really Safe? タミフルは本当に安全だろうか?

 タミフルについて、厚生省のホームページに、「タミフル使用上の注意」を掲載されています。
タミフルは、一般的には安全な医薬品ですが、頻度は低いものの様々な副作用を生じることがあります。以下に副作用を疑う際の留意点をまとめましたので、服用開始後になんらかの異常を感じた際の参考にされますようお願い申し上げます。
次のような症状に気づいたら、使用をやめて、すぐに医師に相談してください
  • 動悸・血圧低下、蕁麻疹・息苦しい
  • 白目が黄色くなる
  • 全身の皮膚の発赤・ただれ・水ぶくれ・口内炎・結膜炎
  • 尿量の減少・むくみ
  • 出血しやすい
  • 血便
  • 意識がぼんやりする、意識がなくなる、うわごとを言ったり興奮したりする、
  • 普段と違うとっぴな行動をとる、幻覚が見える
次のような症状に気づいたら、早めに医師に相談してください。
腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、血を吐く、おなかがはる、口内炎、口の中の不快感、
くちびるがはれたり赤くなる、食欲不振、胸やけ、体温が平熱よりも下がる、頭痛、
眠気または眠れない、強い刺激を与えないと目覚めない、めまい、視野が狭くなる、
視野の中に見えない部分がある、ものが二重に見える、ふるえ、しびれ、じんましん、
かゆみ、あざができやすくなる、尿に血が混じる、息苦しい、脈が速くなる、
脈が乱れる、胸がどきどきする、胸が痛い、背中が痛い、疲労、耳の痛み
他にも何か変だなと感じたら、医師または薬剤師に相談してください
しかし、これだけでは、まだ一般の人には全く役に立たないはずです。つまり、もともとそういう持病の人には、タミフルのせいか、もともとの病気のせいかはまず分からないことです。また、あげられている症状は、ほぼすべての病気による症状にも表れるものです。もっというと、インフルなんかの病気にでももともと現れるものも含まれます。
 全く役立たずの情報です。

 では、本題のタミフルの安全性について、Wikipediaの説明を読むと、かなり心配させられます。
 乱用することによって、新型インフルエンザ耐性ウイルスの出現はサルでもわかる話ですが、その「異常行動」という副作用については、どう考えても、厚生省の言う「一般的には安全な医薬品」だと思えないです。
 「要注意!インフルエンザによる子どもの異常行動が多発中」という記事を読むと、とても自分の子供に飲ませる気にならないです。それによると、リレンザ、イナビル等も同じだそうです。

 中外製薬株式会社医薬情報センターから以下の警告を出しているが、いったいどれだけの人が読んでいて、理解しているでしょうか?
10歳以上の未成年の患者においては、因果関係は不明であるものの、本剤の服用後に異常行動を発現し、転落等の事故に至った例が報告されている。このため、この年代の患者には、合併症、既往歴等からハイリスク患者と判断される場合を除いては、原則として本剤の使用を差し控えること。
また、小児・未成年者については、万が一の事故を防止するための予防的な対応として、本剤による治療が開始された後は、(1)異常行動の発現のおそれがあること、(2)自宅において療養を行う場合、少なくとも2日間、保護者等は小児・未成年者が一人にならないよう配慮することについて患者・家族に対し説明を行うこと。
なお、インフルエンザ脳症等によっても、同様の症状が現れるとの報告があるので、上記と同様の説明を行うこと。
そもそも、「異常行動」とは、そう簡単に分かるものではないでしょう。大人から見ると、赤ちゃんから、「10歳以上の未成年」はいつも「異常行動」をしているようなものです。何をもって、異常だと判断できるでしょうか?

 医薬ビジランス研究所の浜六郎氏の「リン酸オセルタミビル(タミフル)と突然死、異常行動死との関連に関する考察」(魚拓キャッシュ)によると、

  1. オセルタミビル(タミフル)は、中枢抑制作用  (睡眠/鎮静剤類似作用)により、
  2. 使用開始きわめて早期に(初回が最も危険)、
  3. 幼児では睡眠中突然死(呼吸抑制死)を、
  4. 学童/思春期では異常行動後の事故死を、起こしうる.
  5. その規模はかなりのものと推定(02/03大阪の5例は全国規模では年間数十例に相当、これでも氷山の一角であろう)。
  6. 疫学調査による確認を要する重大な害反応である。
  7. タミフル使用の害と益のバランス判断には、他にSJS/TENなど重症薬疹26例、アナフィラキシー等33例などの重篤な害反応をも考慮するべきである。
タミフル と 異常行動」には以下の面白い議論があります。但し、「事故死と副作用の因果関係が問題となっているのは2000年からの累計で10~20人」というのは、因果関係がきちんと調査れたものに限る可能性が高いことを意識していないはずです。あと、死亡に至らなくても、生活に支障をきたすほどの後遺症をもたらしたケースは、調査・統計されているかどうかも不明です。さらに、死に至らなければ、「異常行動」としての統計は全く考慮されないと考えた方がいいでしょう。
マイナス要因
  • 実際にタミフルを服用した後に異常行動を起こしたり、後遺症が生じた子供がいる。(タミフルとの因果関係は別にして)
  • インフルエンザは、ほとんどの場合、薬を飲まなくても自力で治る。
  • タミフル濫用による耐性ウィルス出現の可能性がある。
プラス要因
  • 娘が苦しんでいる。薬を飲むことによって、2~3日早くこの苦痛から解放してやれる。
  • 治るのが遅れると、下の娘に感染する危険性が高くなってしまうかも。(結局、下の娘も感染しましたが)
  • 副作用が『異常行動』なら、見守っていれば事故は防げる。

客観的事実
  • 世界のタミフルの7~8割を日本で消費している。(使いすぎ?でも、保険制度や検査キットの普及を考えると妥当?)
  • 日本でのタミフル処方量は、年間800万人前後。現在、事故死と副作用の因果関係が問題となっているのは2000年からの累計で10~20人。タミフルと関係なく、インフルエンザ脳症で亡くなる子供が年間60~100人。脳症以外のインフルエンザ関連死を含めると年間100~200人以上。
  • 実際に、タミフルを服用していない児童でも、同じ確率で異常行動を起こしている。また、タミフルが服用されるようになった2000年以前から、同様の事故はあった。
結論としては、なるべく(全力!)健康維持に努めて、薬を飲まなくてもいい体を作った方は一番です!
 最後ですが、年寄で、インフルによる副作用と戦う気力すらない状態でしたら、迷わず服用してもいいでしょうね。

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