Thursday, January 23, 2020

War Does Not Determine Who Is Right - Only Who Is Left

War Does Not Determine Who Is Right - Only Who Is Left

Quote Investigatorによると、これはBertrand Russell氏の言葉だと言われてきるが、カナダのSaskatchewanにある“The Saskatoon Star-Phoenix”と言う新聞で最初使われたそうです。具体的に、 1931年8月に発表された「The Daily Starbeams」と題した記事に(引用無しに)使われたそうです。 (The earliest citation located by QI appeared without attribution in “The Saskatoon Star-Phoenix” of Saskatchewan, Canada in August 1931 within an article containing miscellaneous expressions under the title “The Daily Starbeams”. )

The American Pageantと言う本の「Franklin D. Roosevelt and the Shadow of War, 1933-1941」部分に、Adolf Hitlerの恐ろしい言葉を引用しています。"When you start a war, what matters is not who is right, but who wins. Close your hearts to pity. Act with brutality. Eighty million Germans must get what is their due. Their existence must be made secure. The stronger man is the right"。

人類歴史上でも類をあまり見られない悪人からの狂言ですが、実はその基本的な思想「not about who is right, but who wins」はかなり浸透しているようです。どこかで、「Politics is not about who is right, but who wins」という言葉を見たことがあります。政治活動においては、思想や利権などにおける様々なぶつりあいがあります。それは、広い意味で「戦争」に相当します。一般的に言えば、「絶対的」に正しいものが無いので、そのぶつかりあいで最終的に勝った人は「正しい」ことになります。

21世紀にはいってもやまない武力衝突・戦争、国間の利益にまつわる衝突はやみません。武力がまったくない「貿易戦争」も頻繁に行われています。当事者にとっては、まさに誰が正しいかと言うより自分が如何に勝つかがカギでしょう。

Liber actorumには、NEIL BENNET SCHIFFMAN の言葉「It’s not who’s right, but who wins, for the victors write the history books.」を引用しています。歴史は「勝者」がかかれるので、「正義」もその勝者によって定義されることになります。

当然ながら、勝者には莫大な恩恵を受けられます。

東洋経済の「日本の養豚が「アメリカに侵略」される驚愕事実-日米新安保60年の歩みはもう1つの歴史がある」には、「勝者」の振る舞いを取り上げています。

日本の養豚の礎は大型台風の当たり年である1959年の翌年アイオワ州から、復興支援のために送られた35頭種豚の贈り物だそうです。この事実自体は非常にありがたいことです。面白いのは、生きた豚を運ぶという前代未聞の空輸計画を全面的に支援したのが、全米トウモロコシ生産者協会(NCGA)で、養豚業界ではないでした。しかも、アメリカの空軍が全面的にバックアップしてくれました(当時の空運の力では軍事用輸送機以外生きた豚を遠距離に運ぶのは困難だった)。ここまで知っていても、やはりありがたいと言う言葉しか出てこないでしょう。しかし、「当時の1950年代後半のアメリカは、第二次世界大戦中にはじまった食料増産体制の継続のあおりを受けて、穀物の生産余剰が続いている時期だった。戦後復興の欧州支援のはずが、もはや必要なくなってあふれていた。」と言う事実もしていれば、このありがたい行為の裏が見えてきます。「日本にアメリカ式の養豚業を植え付けることで、飼料としてのトウモロコシの市場を日本に求めたのだ。豚が必要とする飼料穀物ならば、暑い太平洋上も支障なく船で運べる。」本当かどうかはだれも追求していないかもしれないが、アメリカの国策だと言われてもおかしくないように見えます。極端な言い方になりますが、「勝者」が「敗者」を自由自在に操れることにもなります。

つい去年の出来ことについて、キャノングローバル戦略研究所の「米国の余剰トウモロコシを買う日本の朝貢外交~日米FTA合意 すべてはトランプ再選のため~」という記事で分析しているように、上記の「空を飛んでやって来た」豚は未だにアメリカの政治ツールとして愛用されています。詳細は上記の記事に参考されたいが、(日本に)「圧倒的に有利なはずの交渉で大幅譲歩」に述べた「人の好い日本は、しなくてもよい余計な交渉まで背負い込んでくれた。しかも、オーストラリア等との交渉が決裂して困るのは日本で、アメリカではない。」という無残な事実ははたしてどれだけ知られているでしょうか。

(12/16)イスラエル軍、自国の人質3人を誤って射殺 ガザ北部
自国の人質まで「誤って」射殺したから、ガザ地区でどれだけの民間人を殺してしまったかは想像しがたいです。もう狂気そのものです。

戦争は人殺しを正当化する手段です。敵は殺していいです。沢山殺せば殺すほど、英雄扱いされます。殺す手段は何でもいいです。勝てば正義です。勝てば歴史をいいように書けます。

(2020年1月20日)
英語の記事ですが、boingboingの「Republicans get billions of dollars in public funding to fight climate change by pretending that it isn't real

ラジオで聞いたある人の政治家説:"If he says yes, he means maybe; if he says maybe, he means no; if says no, he is not a politician."

つまり、ある政治家が「はい」という時、「多分」という意味で、「多分」という時、「いいえ」という意味です。「いいえ」と言う人は政治家ではありません。

Install OpenCV in Anaconda for different versions

AnacondaはPythonの開発環境であり、優れたパッケージの管理などの機能があります。

パッケージ間の互換性によるインストールトラブルは大分少なくなりますが、無くなることはありません。

ここで、OpenCVのインストールについて纏めて見ました。

1.Anaconda2OpenCV2をインストール
2020年1月22日現在AnacondaからダウンロードしたAnaconda2では、Anaconda Navigator(Ver1.9.7)のEnvironmentで「Update index」をすると、「opencv」が現れますが、バージョンは最新の4.0.1しかなく、インストールすると、エラーになります。詳細は以下のAnaconda3でインするときのものに類似します。

それで、https://anaconda.org/にしたがって、Anaconda Promptウインドウで以下のコマンドを使うと、OpenCV2をインストールすることができました。
  conda install -c menpo opencv2

2.Anaconda3OpenCV3をインストール
2019年のいつかはAnaconda3で上記のNavigatorにより、OpenCV3を簡単にインストールできました。

しかし、2020年1月22日現在AnacondaからダウンロードしたAnaconda3のNavigatorでは、OpenCVの4.0.1をインストールできませんでした。NavigatorではOpenCV3を選ぶ方法を知らないため、以下のコマンドを試しました。
  conda install -c menpo opencv3

それで、以下のエラーになりました。
Package pip conflicts for:
opencv3 -> python=3.5 -> pip
python=3.7 -> pip
Package ca-certificates conflicts for:
python=3.7 -> openssl[version='>=1.1.1d,<1.1.2a'] -> ca-certificates
opencv3 -> python=3.5 -> ca-certificates
Package setuptools conflicts for:
opencv3 -> python=3.5 -> pip -> setuptools
python=3.7 -> pip -> setuptools
Package certifi conflicts for:
opencv3 -> python=3.5 -> pip -> setuptools -> certifi[version='>=2016.09|>=2016.9.26|>=2017.4.17']
python=3.7 -> pip -> setuptools -> certifi[version='>=2016.09|>=2016.9.26']
Package msgpack-python conflicts for:
opencv3 -> python=3.5 -> pip -> cachecontrol -> msgpack-python
Package wheel conflicts for:
opencv3 -> python=3.5 -> pip -> wheel
python=3.7 -> pip -> wheel
Package wincertstore conflicts for:
opencv3 -> python=3.5 -> pip -> setuptools -> wincertstore[version='>=0.2']
python=3.7 -> pip -> setuptools -> wincertstore[version='>=0.2']

今のところ、対策は見つかっていません。

Wednesday, January 22, 2020

The Ranking of Passport by the Number of Accessible Countries without Visa最強パスポートランキング

 ESTAの「【最新版】日本のパスポートは世界ランキング1位!2019年海外渡航状況」によると、パスポートの「ビザなしで渡航が可能な国数」が多い順は以下の通りです。日本はダントツ一位です!
  • 1 日本(190)
  • 2 シンガポール(189)
  • 3 韓国(188)
  • 3 ドイツ(188)
  • 3 フランス(188)
  • 4 イタリア(187)
  • 4 スペイン(187)
  • 4 デンマーク(187)
  • 4 フィンランド(187)
  • 4 スウェーデン(187)
  • 5 イギリス(186)
  • 5 アメリカ(186)
  • 5 オーストリア(186)
  • 5 オランダ(186)
  • 5 ポルトガル(186)
  • 5 ノルウェー(186)
  • 5 ルクセンブルク(186)
  • 6 カナダ(185)
  • 6 ベルギー(185)
  • 6 スイス(185)
  • 6 アイルランド(185)
  • 7 オーストラリア(183)
  • 7 ギリシャ(183)
  • 7 マルタ(183)
  • 8 ニュージーランド(182)
  • 8 チェコ(182)
  • 9 アイスランド(181)
  • 10 ハンガリー(180)
  • 10 スロベニア(180)
  • 10 マレーシア(180)
  • 11 スロバキア(179)
  • 11 ラトビア(179)
  • 11 リトアニア(179)
  • 12 リヒテンシュタイン(178)
  • 12 エストニア(178)
  • 13 ポーランド(175)
  • 14 モナコ(174)
  • 14 チリ(174)
  • 15 キプロス(173)
  • 16 ブラジル(171)
  • 17 アルゼンチン(170)
  • 17 香港(170)
  • 18 クロアチア(169)
  • 18 ブルガリア(169)
  • 18 ルーマニア(169)
  • 19 アンドラ(168)
  • 19 サンマリノ(168)
  • 20 ブルネイ(165)
  • 21 イスラエル(161)
  • 21 バルバドス(161)
  • 21 アラブ首長国連邦(161)
  • 22 メキシコ(158)
  • 23 バハマ(155)
  • 24 ウルグアイ(154)
  • 25 セーシェル(152)
  • 26 セントクリストファー・ネイビス(151)
  • 27 アンディグア・バーブーダ(150)
  • 28 コスタリカ(149)
  • 29 バチカン(148)
  • 29 台湾(148)
  • 30 トリニダード・トバゴ(147)
  • 31 モーリシャス(146)
  • 31 セントルシア(146)
  • 32 セントビンセント・グレナディーン(145)
  • 33 マカオ(144)
  • 33 グレナダ(144)
  • 34 パラグアイ(143)
  • 35 パナマ(141)
  • 36 ベネズエラ(138)
  • 36 ホンジュラス(138)
  • 37 ドミニカ国(137)
  • 37 グアテマラ(137)
  • 37 エルサルバドル(137)
  • 38 ペルー(135)
  • 39 セルビア(130)
  • 39 ソロモン諸島(130)
  • 40 サモア(129)
  • 40 バヌアツ(129)
  • 41 ニカラグア(128)
  • 41 ウクライナ(128)
  • 42 コロンビア(127)
  • 42 ツバル(127)
  • 43 マケドニア(125)
  • 44 マーシャル諸島(124)
  • 44 トンガ(124)
  • 45 キリバス(123)
  • 45 モンテネグロ(123)
  • 46 モルドバ(122)
  • 46 ミクロネシア連邦(122)
  • 47 ロシア(119)
  • 47 パラオ(119)
  • 48 ボスニア・ヘルツェゴビナ(118)
  • 49 アルバニア(114)
  • 50 ジョージア(112)
  • 51 トルコ(111)
  • 52 南アフリカ(102)
  • 53 ベリーズ(101)
  • 54 東ティモール(98)
  • 55 エクアドル(93)
  • 55 クウェート(93)
  • 56 フィジー(90)
  • 57 ガイアナ(88)
  • 58 モルディブ(87)
  • 59 ナウル(86)
  • 60 カタール(85)
  • 61 ジャマイカ(84)
  • 62 パプアニューギニア(83)
  • 63 ボツワナ(82)
  • 64 バーレーン(81)
  • 65 スリナム(80)
  • 66 ボリビア(79)
  • 67 オマーン(78)
  • 68 タイ(77)
  • 68 ベラルーシ(77)
  • 69 ナミビア(76)
  • 69 カザフスタン(76)
  • 70 サウジアラビア(75)
  • 71 レソト(74)
  • 71 中国(74)
  • 72 インドネシア(73)
  • 73 スワジランド(71)
  • 73 ケニア(71)
  • 73 マラウイ(71)
  • 74 ガンビア(68)
  • 74 タンザニア(68)
  • 74 ザンビア(68)
  • 75 チュニジア(66)
  • 75 アゼルバイジャン(66)
  • 75 フィリピン(66)
  • 75 ドミニカ共和国(66)
  • 76 カーボベルデ(65)
  • 76 キューバ(65)
  • 77 ウガンダ(64)
  • 77 ジンバブエ(64)
  • 78 ガーナ(63)
  • 78 キルギス(63)
  • 79 シエラレオネ(62)
  • 80 ベナン(61)
  • 80 モロッコ(61)
  • 80 アルメニア(61)
  • 80 モンゴル(61)
  • 81 インド(60)
  • 82 ウズベキスタン(59)
  • 83 サントメ・プリンシペ(58)
  • 83 モーリタニア(58)
  • 83 モザンビーク(58)
  • 83 タジキスタン(58)
  • 84 ブルキナファソ(57)
  • 85 セネガル(56)
  • 85 コートジボワール(56)
  • 85 ギニア(56)
  • 86 マリ(55)
  • 86 ガボン(55)
  • 86 ブータン(55)
  • 87 トーゴ(54)
  • 87 ニジェール(54)
  • 87 ルワンダ(54)
  • 87 カンボジア(54)
  • 88 チャド(53)
  • 88 マダガスカル(53)
  • 88 ギニアビサウ(53)
  • 88 トルクメニスタン(53)
  • 89 ハイチ(52)
  • 89 コモロ(52)
  • 89 赤道ギニア(52)
  • 89 ラオス(52)
  • 90 ベトナム(51)
  • 91 アルジェリア(50)
  • 91 ヨルダン(50)
  • 92 中央アフリカ(49)
  • 92 アンゴラ(49)
  • 92 エジプト(49)
  • 93 カメルーン(48)
  • 93 ミャンマー(48)
  • 94 リベリア(47)
  • 94 ナイジェリア(47)
  • 94 コンゴ共和国(47)
  • 95 ブルンジ(46)
  • 96 ジブチ(45)
  • 97 コソボ(44)
  • 98 コンゴ民主共和国(43)
  • 98 イラン(43)
  • 99 スリランカ(42)
  • 99 エチオピア(42)
  • 99 北朝鮮(42)
  • 100 南スーダン(41)
  • 100 バングラディシュ(41)
  • 100 レバノン(41)
  • 100 リビア(41)
  • 101 ネパール(40)
  • 102 スーダン(39)
  • 102 エリトリア(39)
  • 102 パレスチナ(39)
  • 103 イエメン(37)
  • 104 パキスタン(33)
  • 105 ソマリア(32)
  • 106 イラク(31)
  • 106 アフガニスタン(30)

Monday, January 20, 2020

The Truth of "Smart" Systems and Products 「スマート」システムや商品の真実

 いつの間にか、世の中「スマート」や「AI」と称する商品やシステムであふれています。

 その説明を読むと確かに賢そうなことを自動的にできるように見えます。

 しかし、世間には賢そうで馬鹿なことはいくらでもあります。しかも、大体において本当に賢いが、たまにへまをしても、スマートと呼ぶことはできなくもありません。が、そのたまに起こる間違いにより、財産から命まで落としてしまうとなると、誰でも簡単に信用できなくなります。

 残念ながら、メディアは暴利に甘んじている「投資家」に制御されています。いくら恐ろしい欠陥が潜んでいても、法に触れない程度の、詐欺まがいの宣伝でごまかしできます。「運悪く」悪い事故が起こっても、力技でそれによる(会社や産業への)「損害」を最小限に抑え、消費者の記憶から素早く消去します。

 以下はほかのチャンネルから移動してきた内容に基づいたものです。

 オートパイロット搭載のテスラ車死亡事故はいい例です。

 世の中に「スマート」称するは沢山あり、確かにほっとおけば何かしら役に立ちそうなことも知れくれません。

 しかし、役に立ちそうで迷惑なことも一杯あります。

 時と運が悪ければ、第惨事につながることもあります。

 人間って、ただでさえミスをすることがあるのに、その危険性をさらに増やす得たいの知れないものはそもそも要らないでしょう。

 ItMediaの「Computer Weekly日本語版 2月5日号:機械学習の誇大宣伝と現実」は「多くのサプライヤーが機械学習アプリを製品化し、誇大宣伝を繰り返している。」を詳細に報道しています。


テスラ車死亡事故、自動運転中にDVD鑑賞の可能性
ロイター 7月4日(月)7時48分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160704-00000006-reut-bus_all
[ウィリストン(米フロリダ州) 1日 ロイター] - 米電気自動車(EV)メーカー、テスラ・モーターズ<TSLA.O>の自動運転支援機能「オートパイロット」搭載車による死亡事故で、フロリダ州の複数の高速道路パトロール当局者は1日、事故車内からDVDプレーヤーが見つかったことを明らかにした。  

当局者は電話取材に対し、「車内にポータブルDVDプレーヤーがあった」と説明。ただ、車載カメラは見つからなかったという。  

事故に巻き込まれたトラックの運転手の弁護士はロイターに対し、目撃者の話として、事故後にDVDプレーヤーから映画「ハリーポッター」が流れていたことを明らかにした。  

トラック運転手の弁護士は「ビデオに関しては、事故発生直後に現場を訪れた目撃者がいるが、現時点ではそれを検証できない」と指摘。「ただ、この目撃者は現場に到着した際、ハリーポッターが流れていたと話していた」と語った。  

事故車となったセダン「モデルS」の2015年モデルの運転手が道路を見ていたのかどうかという疑問は、テスラにとって重大な意味がある。同社は、オートパイロットの安全性に関して連邦当局から予備調査を受けている。  

オートパイロット搭載車は運転しなくても、車線内を走行し、スピードを維持できる。同社は1日に声明を出し、「オートパイロットは路上での最先端のドライバー支援システムだ。ただ、これにより、テスラ車が自律走行車になったり、運転車が責任を放棄できたりするわけではない」との見解を示した。  

事故原因については、当局者が最終的な判断を下すまで数週間かかる可能性がある。

(2020年1月9日追加)
Reuter社の「米インテル、自動運転試作車の走行動画公開 センサーにカメラのみ」によると、
米半導体大手インテル(INTC.O)は6日、傘下のイスラエル企業モービルアイが手掛ける自動運転車の試作車が車内に搭載された12台のカメラのみを駆使してエルサレムの道路を約20分間走行する動画を公開した
さらに、
動画の中でモービルアイは、自動運転システムが周辺の環境をより正確に感知できるよう、自社の技術では2次元(2D)の映像から3Dモデルを作成できるとしている。カメラのみのシステムからの情報をレーダーシステムなどの情報と結合して自動運転車に使用することも可能という。
これは、まったくのほら吹きで、2D画像から3Dモデルを作るいわゆるコンピュータビジョンと言う技術は数十年の歴史があります。その精度や信頼性の限界もはっきり知られています。カメラのみでは、どんなに頑張っても、全自動の走行は実現できません。インテル社は誰よりもはっきり自覚しているはずです。にもかかわらず、世間に(あたかも精度や信頼性が完璧でであるかの)誤解を与えるような演出するのは、サギそのものです。

 百歩譲って、仮に完璧な3Dモデルを実用的な精度と信頼性で構築できても、その3Dの情報から、「もの」つまり構造物やその性質(建物、車、人、植物などなど)を解析するのはやはりむずかしいことです。あらゆる場面で、事故を起こさない保障はどこにもありません。

 移動空間にあるすべてのものは同じシステム・仕様で制御されなければ、自律走行の民間利用は不可能です。仮にそのような環境を構築できても、システム自体の故障はさけられないので、従来の人手中心のシステムよりどれだけ安全かというのは疑問です。


Bloomberg社の「テスラ車の米インディアナ州での死亡事故、NHTSAが調査へ」によると、
 米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は8日夜、米テスラの車両が昨年12月29日にインディアナ州の高速道路で停車中の消防車に衝突し、死者を出した事故について調査すると発表した。

  州警察当局の事故当日の発表文によると、衝突された際、消防車はその前に起きた衝突事故に対応中で、警告灯を点滅させて停車していた。テスラ車を運転していた25歳の男性は負傷、同乗していた男性の妻(23歳)が搬送先の病院で死亡した。消防隊員に負傷者はいなかった。

  NHTSAは声明で、この事故でテスラの自動運転支援システム「オートパイロット」が作動中だったかどうか明らかにしていない。NHTSAは衝突時に何らかの自動運転支援技術が使用されていたと考えられる事故23件を調査しており、うち14件がテスラ車絡みだという。
結論もニュースで報道してほしいところです。


(2020年1月19日AFP)「習近平」を「ミスター・くその穴」に誤訳、FBが謝罪によると、「交流サイト(SNS)最大手、米フェイスブックFacebook)は18日、盛んに喧伝(けんでん)されている中国の習近平Xi Jinping)国家主席のミャンマー訪問中、ビルマ語から英語への翻訳で習主席の名前が「Mr Shithole(ミスター・シットホール=ミスター・くその穴)」と誤訳されていたことを謝罪した。」
 これは物的な損害はないものの、状況とタイミングによっては戦争が引き起こされかねない、大変な錯誤です。
 「こうした事態を受けてフェイスブックは謝罪し、技術的な問題が原因だと説明。同社の広報は、「フェイスブック上でビルマ語から英語に訳された際の誤訳の原因となった技術的問題を解決した。あってはならないことなので、二度とこのようなことがないよう対処していく」と述べた。」そうですが、なんでも、「技術的の問題」を言い訳にしていいと思われては困ります。それは、PL法上での方便な逃げ道にすぎないです。これで罰せられないのも、現在のシステムの甘さを象徴しています。むしろ、有権者(投資者も含む)の狙いでもあるでしょう。

 Wikipediaの「ボーイング737 MAXにおける飛行トラブル」で纏められた「ライオン・エア610便墜落事故」と、「エチオピア航空302便墜落事故」ではそれぞれ、189名157名の命が落とされてしまいました。その原因は、「737MAXのエンジンと操縦特性補助システム(MCAS)」です。つまり、「スマート」とされるシステムによる大惨事です。


(2020年2月20日ForbesJapan)「文章の単語を置き換え「AIをだます技術」、MITらが開発」によると、「AIを使った画像認識が進む中、2019年にはそうしたAIをだます“デジタル迷彩技術”である「阻害攻撃」(アドバーサリアル・アタック)などが世界的に話題となった。」「誤認識を誘発する技術には「ドルフィン・アタック」もある。こちらは、超音波で音声認識AIを誤認識させるというものだ。」「「AIはまだまだだますことができる」という根拠がもうひとつ立証されたことには間違いない。」

ITMediaの「フェイクニュースで株価暴落も AIの“超高速取引”に潜む危険性」によると、「 HFTにまつわる話で有名なのは、米作家マイケル・ルイス氏が14年に出版した「フラッシュボーイズ」でしょう。フラッシュボーイズは、一般投資家の注文を先回りして超高速取引を行い、利益を上げる取引業者のことです。その様は、超高速かつ正確な後出しジャンケンにも例えられます。    さらに、株式市場を不安にさせる要素として懸念されるのが「フラッシュ・クラッシュ」のような事象です。フラッシュ・クラッシュは株価の瞬間的な暴落のことで、10年に米国市場で起きたものでは、ダウ工業株30種平均が数分間で約1000ドルも下落しました。」HFTはHigh Frequency Tradingで、高頻度取引のことです。

Thursday, January 16, 2020

All about Antimicrobial Resistance (AMR) 薬剤耐性について

 [3]によると、耐性菌とは、「抗生物質を使い続けていると、細菌の薬に対する抵抗力が高くなり、薬が効かなくなることがあります。このように、薬への耐性を持った細菌のことを薬剤耐性菌といいます」。

 つまり、「ウイルスや細菌が強くなる」。

 [4]によると、「薬剤耐性(やくざいたいせい、drug resistance)、あるいは単に耐性とは、生物が自分に対して何らかの作用を持った薬剤に対して抵抗性を持ち、これらの薬剤が効かない、あるいは効きにくくなる現象のこと。薬剤抵抗性薬物耐性とも呼ばれる。」

 同[4]によると、薬剤耐性の発展版は多剤耐性であり、「多剤耐性(たざいたいせい、英: multiple drug resistance, multi drug resistance)は、ある微生物が作用機序の異なる2種類以上の薬剤に対する耐性を示すことをいう。多剤耐性の発生機序としてはかつては突然変異によってのみ起こると考えられていたが、現在では薬剤に対する耐性の遺伝子をもったプラスミドの伝達もその要因の一つであると考えられている。なお、作用機序が同一の薬剤による耐性は1種類の耐性とみなす。多剤耐性を起こした菌に対しては、従来使用されていた薬剤が治療効果を失うため、医学上問題となる。多剤耐性菌の蔓延の要因の一つとして抗生物質の乱用が挙げられる。」

 [1]によると、「抗菌剤(抗生物質及び合成抗菌剤)をはじめとする抗微生物剤への薬剤耐性(Antimicrobial Resistance: AMR)の問題の歴史は古く、ペニシリン開発の時代まで遡ります。1928 年にペニシリンを発見したアレキサンダー・フレミングは、1945 年ノーベル医学生理学賞受賞講演で、次のように述べています。“ペニシリンが商店で誰でも買うことができる時代が来るかもしれない。そのとき、無知な人が必要量以下の用量で内服して、体内の微生物に非致死量の薬剤を曝露させることで、薬剤耐性菌を生み出してしまう恐れがある。”」
 さらに、「実際、フレミングのノーベル賞受賞講演の5 年前の1940 年にはペニシリンを無効化する酵素であるペニシリナーゼがペニシリンに耐性を示す細菌から発見されています。フレミングの予言通り、戦後のめざましい抗菌薬開発の歴史は、薬剤耐性との戦いの歴史であったと言っても過言ではありません。」

 ニュース等で取り上げられている主な抗菌薬は以下のものがあります。

■抗菌薬「カルバペネム
 [2]によると、「抗菌薬「カルバペネム」が効かない腸内細菌科細菌のうち、薬の成分を壊す酵素をつくる海外型の耐性遺伝子を持つタイプだ。ちなみに、カルバペネムは抗菌活性に優れ、「伝家の宝刀」すなわち最終手段として温存しておきたい強い抗菌薬だ。」

■「セファロスポリン、その他のβラクタム」「キノロン」「マクロライド等」
 [2]によると、日本での「セファロスポリン、その他のβラクタム」「キノロン」「マクロライド等」に分類される3種類の抗菌薬の使用量はギリシャに次世界2位です。
 さらに、「これらは多くの種類の菌に割と広く効く抗菌薬です。この『広い型』の抗菌薬に耐性を持たれてしまうと、『狭い型』の抗菌薬も含め、多くの抗菌薬が効かなくなることが多く、結構、たちが悪いと言われています」
 それから、素人にも明白なのは、自然とのいたちごっこゲームです。どんなに頑張って新薬を開発しても、ある程度(「乱用」しなくとも)使用されれば、自然はすぐ耐性のある細菌を生み出します。
「抗菌薬が使われる状況も期間も限られていく中で、抗菌薬市場自体の縮小が見込まれている。新薬の開発は難しく、米国では昨年、アカオジェンという会社が倒産した。多剤耐性菌による感染症治療薬を開発した翌年のことだ。マーケットを熟知するある製薬会社の社員は「抗菌薬市場でビジネスを継続することは難しくなっている」と言う。」([2])

 [4]で挙げられた「代表的な薬剤耐性病原体」だけでも以下のものがあります。
  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)☆●
  • バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌(VRSA)★●
  • バンコマイシン低度耐性黄色ブドウ球菌(VISA)
  • バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)★●
  • 多剤耐性緑膿菌(MDRP)☆●
  • 多剤耐性結核菌(MDR-TB)
  • 多剤耐性アシネトバクター属(MDRA)●
  • ペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP)☆●
  • カルバペネム耐性腸内細菌科細菌★●
  • βラクタマーゼ陰性アンピシリン耐性インフルエンザ菌(BLNAR)
  • 広範囲薬剤耐性結核菌(XDR-TB)
  • ペニシリナーゼ産生淋菌(PPNG)
  • 薬剤耐性HIV
  • アマンタジン耐性インフルエンザウイルス
  • タミフル耐性インフルエンザウイルス
  • クロロキン耐性マラリア
  • 多剤耐性アシネトバクター(MRAB)
  • ニューデリー・メタロベータラクタマーゼ(NDM-1)
  • カルバペネマーゼ(OXA48型)産生能獲得、肺炎桿菌と大腸菌
  • フルオロキノロン耐性大腸菌
★:感染症法による全数把握の対象
☆:感染症法による基幹定点把握の対象
●:厚生労働省 院内感染対策サーベイランスの対象


参考リンク
[1] 薬剤耐性(AMR)(製薬協)
[2] 「耐性菌」年間1千万人死亡の予測…日本でも海外発「強力抗菌薬耐性菌」を確認 [3] 耐性菌とは(中外製薬)
[4] 薬剤耐性(Wikipedia)
[5] Drug resistance(Wikipedia)