Thursday, June 28, 2012

Yuka,Wheat-Hydrolysis and Food Allergy 茶のしずく・加水分解コムギ・小麦アレルギー

    株式会社優香は2005年から2010年に延べ約467万人に対して約4,650万個の「茶のしずく石鹸」販売しました。


    悠香の茶のしずくで有名なのは、手を逆さまにしても落ちないもっちり泡だそうです。それは、茶のしずく石鹸には、50000〜60000の分子量の加水分解コムギ「グルパール19S」(片山化学工業研究所)を使用していたからです。分子量が大きいから、もっちり泡ができます。その反面、分子量が大きい水分解コムギはアレルギーを起こしやいです。


    洗顔をするときに目や鼻の粘膜に少量付着しますので、長期にわたって使用すると、体に蓄積していきます。生まれつきではなく、後天性の花粉症と同じように、分子量が大きい水分解コムギを体内に沢山蓄積していくと、体は、危険信号出して、反応し始めます。それは、小麦アレルギーです。


    この小麦アレルギーはまた人によって程度が違います。ひどい人は、呼吸困難や意識不明になってしまうこともあるようです。もっとひどいのは、一旦小麦アレルギー症になってしまうと、とても治りにくいこともあります。人によっては、一生薬を飲み続けなければいけません。

    簡単なことであるようで、とても難しい結果になりました。美を追求する代価はどれだけ大きいかは思い知らせました。また、現代の工業製品には、どれだけの危険性が潜んでいるかも教えてくれました。商品だから安心して使えると仮定しては禁物です。


参考リンク
株式会社優香
なぜ悠香の茶のしずくだけ?加水分解コムギの謎

Monday, June 18, 2012

GPSBabelでGT-730FL/Sからデータをダウンロード

GPSロガーのGT-730FL/Sを買ってからウォーキングや海外を含める旅行と出張は格段に楽しくなりました。しかし、愛用のPCが突然死んで、OSを入れ替えてから、 GT-730FL/S が使えなくなりました。

というのは、GT-730FL/SはUSBメモリとしてのインターフェースがなくて、付属のCanmore Phototrackrを使わないと、その中身(つまりログ)は全く見えません!おまけに、その付属のCDはいつの間にか見つからなくなってしまいました!!!

GT-730FL/Sは精度や、バッテリーの持ち等について評判が良かったし、自分でも大変気に入っています。しあkし、使い始めてから、すぐ「i-gotU GT-120の方は良いのでは?」と思いました。というのは、後者もサイズが小さく、感度がほどほどよく、記録ファイルはUSBで直接アクセスでき、値段もやすめということで評判が上々です。結局のところ、付属のソフトなくしてしまうことで、そのいやな予感はズバリ的中してしまいました。

悔しさのあまり、あちこち対策を探し始めました。まず、肝心のCanmore Phototrackrは何故かデモ版しかありません!ソフトウエア位公開しでもいいような気がしますが、気のせいでしょうか。それでも少し希望を感じたのは、USBドライバーだけはダウンロードできることです。Canmore社のダウンローページから、以下のファイルをダウンロードすればOKです。
PL2303_Prolific_win2000_XP_Vista_Win7_server2008(32&64bit).zip

まず、それをダウンロードしてインストールします。それから、GT-730FL/SをUSBポートに挿入すると、ドライバーは自動的にインストールされて、デバイスマネージャでは以下のように、Port(COM&LPT)に「Prolific USB-to-Serial Comm Port (COM29)」として認識されます。但し、COMの番号はここの環境によって違います。

その次はGT-730FL/Sを吸い上げられるソフトウエアを探してみました。2,3試してから、GPSBabelというオープンソースのアプリケーションを見付けました。オープンソースの割に、Windows、MacとLinuxともサポートするし、メージャーのフォーマットとフィルタをサポートします。もっと重要なのは、GT-730FL/Sに使われているSkyTraqのチップをサポートすることです!

早速ダウンロードして試しましたが、"skytraq: Too many read errors on serial port"と言われたり、"Error running gpsbabel: Process exited unsucessfully with code 1"と言われたりします。

念のために、同Canmore社のダウンローページから、"GPS Viewer"をダウンロードして、Portをスキャンさせてたり、ボーレートをスキャンさせたりしました。いずれも失敗しました。「Sorry! Not find SkyTraq GPS Device」という悲しいエラーメッセージが表示されいます。文法的にはおかしいことはさておいて、なんで見つからないでしょうと嘆くしかありません。

そうこうしている内に、GT-730FL/Sの電源をまだ入れていないことに気がつきました。早速GT-730FL/Sの電源を入れて、Connectボタンを押してみたところ、GPS Viewerから文字化けのメッセージが続々と表示され始めました。でも、デバイスが認識された気配はまだありません。同じようにポートとボーレートをスキャンさせても、デバイスがないと言われます。

もう諦めたところで、最終手段を思い出しました。考えてみると、実験開始してから、まだPCをリブートしていません。デバイスドライバでよくある話で、リブートするまで効かないことが多いです。

コンピュータをリブートして、GPSBabelを立ち上げてみると、早速変化がありました。何とGT-730FL/SのCOMポートを認識してくれました!早速出力ファイル名(File Name)をしていし、「Apply」を押しました。しかし!前回までみたいに、すぐエラーメッセージは表示しなくなりましたが、プログレスバーが表示されっぱなしで、一向に終了する気配はありません。やはりだめかと、今度こそあきらめ始めました。でも、ここまで来たら、終わるまで待とうと決心しました。

大分(10分か20分?)時間がたってから、やっと"Translation successful"というメッセージが表示されて、GPBSBabelは無事に終了したようです!出力フォルダ「C:\Program Files\GPBSBabel\」の下を見ると、指定したファイル名でちゃんとファイルが生成されました。感動の瞬間です!システムの画面は以下の通りです。但し、使っているのは、Windows版のバージョン1.4.2です。

因みに、以下の設定では問題なくできるはずです。
Input: device, Format=SkyTraq Venus based loggers(download)
Output: Format=GPX XML(カシミール3Dなら、GPX)
もっと詳しい画面については、英語ですが、Using GPSBabel to extract Canmore GT-730FL-S dataというページはとても参考になります。
最後ですが、時間がかかったのは、データ量が多いからです。できたXMLファイルは4MB強です。今時のPCにとっては、たかが4MBを読み込み・処理するのに、10分も20分も要らない様が気がします。でも、できればまず「万歳!」と言いたくなる状況ですので、とりあえず気にしないことにしました。

最後ですが、残念ながらいいことばかりではなかったようです。長いこと溜めっぱなしでしたので、すでにデータは満杯になったことを判明しました。仕様の256K点までというのは、思ったより少ないことを痛感させられました。これで、最近車で豪快に爆走した記録は幻の存在になってしまいました。早速optionsにあるeraseをチェックして、メモリをクリアしました。もっと早くトライすればよかった!

「おまけ」
実はGPSBabelはただの読み出しツールではなく、変換機能なども色々持っています。例えば、GPXフォーマットをどこでも使えるCVSフォーマットに変換するには、以下のコマンドを打てばよいです。
gpsbabel -i gpx -f input.gpx -o csv -F output.csv
自分のスタイルで変換したい場合、styleファイルを定義する必要があります。こうなると、ユーザマニュアルを研究しなければいけません。

そのマニュアルにある例では、経緯度と名前だけを出力します。例えば、GMT時間と現地(PCに設定されているタイムゾーン)の時間をも出力する場合、以下の内容でmy.style(名前は例であり、自由です)を作成しておく必要があります。
DESCRIPTION My CSV File for POI Loader
EXTENSION csv
FIELD_DELIMITER COMMA
RECORD_DELIMITER NEWLINE
BADCHARS COMMA
SHORTLEN 24
IFIELD LON_HUMAN_READABLE, "", "%08.5f"
IFIELD LAT_HUMAN_READABLE, "", "%08.5f"
IFIELD ALT_FEET,"","%.0f"
IFIELD GMT_TIME,"","%m/%d/%Y %I:%M:%D %p"
IFIELD LOCAL_TIME,"","%m/%d/%Y %I:%M:%D %p"
IFIELD SHORTNAME, "", "%s"
IFIELD DESCRIPTION, "", "%s"
OFIELD LON_DECIMAL, "", "%08.5f"
OFIELD LAT_DECIMAL, "", "%08.5f"
OFIELD ALT_METER,"",".0f"
OFIELD GMT_TIME,"","%m/%d/%Y %I:%M:%D %p"
OFIELD LOCAL_TIME,"","%m/%d/%Y %I:%M:%D %p"
OFIELD SHORTNAME, "", "%-.24s"
OFIELD DESCRIPTION, "", "%-.50s"
それから、以下のコマンドをすればよいです。
gpsbabel -i gpx -f 入力ファイル名 -o xcsv,style=MY.STYLE -F 出力ファイル名

ということで、散々手間暇をかけたお陰で、余計な(それから何より無駄な)出費を回避することができました!また、同じ方法は、同社のGT-760、GT-740FL、GT-730F、GT-730F(L)等にも適用できろと推測しています。勿論、他の会社の製品もサポートするように設計されているので、持っている方がいらっしゃれば、是非試していただきたい次第です。

【後書】別のPCで同じ手順を試してみましたが、Windows XPで、あまりソフトをインストールしていないせいか、GT-730FL/Sを接続してから、ser2pl.sysというファイルがないと言われました。探してみると、ser2pl.sysにありました。ダウンロードして、ドライバーのインストールを続けさせると、最後まで完成しました。さらにPCをリブートをすると、 見事にCOM3に接続されました!

【さらにおまけ】GPSを楽しむ方法は色々あるが、「SONY GPS-CS1K to Google Earth & Maps converter」を使って、取得したGPSのログをGoogle MapやGoogle Earthに重畳表示したり、一緒に撮影した写真に位置情報(ジオタグ)を付けたりすることも可能です。走行したロートを指定した速度で再生したりすることもできます。Google Mapに重畳表示するための出力は、独立HTMLファイルですので、自分のサーバーで公開することも可能です。
    最も魅力的なのは、このツールは、無料である上に、「ポータブル」(つまりインストールしなくて済み、どのPC上でも自由に実行できる)であることです。作者に感謝です!他のメーカーさんのものと一線を画しています。

Thursday, June 14, 2012

Talmud Study in South Korea 韓国とタルムード

    偶然ある韓国知人が読んでいる本を見ました。ハングルですので、内容は分かりませんでしたけど、英語のタイトル一つだけあったので、よく見てみました。それでも分かりませんでしたので、その友人に聞きました。「これは、世界的に有名な作者の本ですよ」とあっさり答えてくれました。何も、アイシュタインと並べる程有名だそうです。さらに、韓国では子供の時から習っているそうです。

    しかし、恥ずかしながら、その”Talmadic Education”というタイトルを何度読んでも、どこでどう有名かは全くピンときませんでした。

    すこしウェブで検索するとすぐわかったのは、タルムードTalmud)のことでした。とても難解で複雑なものですので、Wikipediaの解説を一部下に引用します。
tulmudタルムード(ヘブライ語: תלמוד‎ Talmud、「研究」の意)は、モーセが伝えたもう一つの律法とされる「口伝律法」を収めた文書群である。6部構成、63編から成り、ラビの教えを中心とした現代のユダヤ教の主要教派の多くが聖典として認めており、ユダヤ教徒の生活・信仰の基となっている。ただし、聖典として認められるのはあくまでヘブライ語で記述されたもののみであり、他の言語に翻訳されたものについては意味を正確に伝えていない可能性があるとして聖典とはみなされない。
    ユダヤ人はいろんな分野で成功を収めたのは、このようなきちんとした文化的な基礎があるからに違いありません。その結果、世界大国のアメリカでも、数十パーセントの富はユダヤ人によってコントロールされていると言われています。

    そのタルムードの教えには以下のようなものが含まれるそうです。
1)笑いなさい、
2)他人とは違うものを発見せよ、
3)権威を憎み、権威になるべからず、
4)逆境こそチャンスと考えよ、
5)カネより時間を大切にせよ、
6)まずは元手がいらないことから始める、
7)相手の話は自分の話の2倍聞け、
8)生涯にわたって学び続けよ
9)カネは奪われるが知識は奪われない、
10)知識より知恵を重視せよ。
Korean Tulmud
    もっと感心したのは、その友人は、自分の子供教育にその本を参考にしていることです。子供がわがまま言いだしたり、暴れだしたりすると、親としての感情コントロールはとても難しいと嘆いています。さすが教育熱心の韓国で、やはり発想は違います。先進的なものをとことんと取り入れようとする姿勢には脱帽します。

    こういう話となると、恐らく世の中のどの親にとっても難しいことでしょう。だから、ニュースにも時には報道されているように、子供の虐待が問題になっています。残念ながら、一般の過程では、子供に十分な教育(親からの指導や監督などを含め)を提供できていません。子供達の自力で、考え方や、性格の形成などは行われています。

    各種の宗教活動に時間を費やしている家庭もありますが、この韓国人の知人のように、同じ程度の精力を自分の子供の教育に注ぐべきです。


参考リンク
教育改革はユダヤ「タルムード」の教えを手本に
Talmud Study in South Korea
Koreans love studying Talmud!

Tuesday, June 5, 2012

Corning Willow Glass Bend or Roll 超薄板フレキシブルガラス

ビジネスワイヤ・ジャパン株式会社から、素晴らしい技術が発表されました。何と、薄くて曲げられる、というかロールまでできるガラスです。同社のニュース発表によると、スパ本などの用の部品をロール・ツー・ロール方式、つまり新聞紙の印刷に似た方式で生産可能になります。当然、面白い形のガラス製品もできるに違いありません。

Corning Willow Glassは、現行の薄型ディスプレイをはじめ、将来の多機能ディスプレイなど、薄型軽量かつコスト効率に優れた機器の実現に貢献します。特長であるガラスの薄さ、強度、柔軟性を活用することにより、将来的にはデバイスあるいは構造物の周りをディスプレイでカバーすることが可能になります。また、Corning Willow Glassは最高500℃での加工を行うことができます。高温加工は今日の高性能ディスプレイの製造に欠かせませんが、これはポリマーフィルムでは対応不可能です。Corning Willow Glassであれば、ロール・ツー・ロール方式(新聞紙の印刷方法に似た方式)による高温かつ連続的な生産を行えるようになります。この方式は、これまでは不可能でした。