Tuesday, June 11, 2013

Fear is the Money Making Machine 恐怖は金になる

 デジタルマガジンに、「恐怖は金になる」という面白いタイトルのニュースがありました(内容を以下に引用)。東日本大震災の後、開発・発売された津波シェルターという商品の話です。
 恐怖は自然災害だけではありません。太る、ガンになる、成人病になる、老ける、髪の毛が抜ける、シワが増える、インフレになる等々、枚挙にいとまがありません。
 それらは、震災と同様に、大いに金儲けのタネになります。
 特保と称する食品はその一例です。美容品や、増毛剤、サプリメント等々詐欺同然の商品は容易に千単位の種類はあるでしょう。そのどれもこれも、確かに有効である根拠は一つもないのに、飛ぶように売れています。消費者も使っていて効果がなくても、なぜか抗議する人はほとんどいません。「人によって効果に個人差がある」ようなことで片づけられているようです。体重が減らない人は、「やっぱり自分が食べすぎたせいだろう」と反省したくらいで済むという有難い話です。それで、笑っているのは、それを商売にしている人々だけです。
 真面目に信じている人には失礼な話かもしれませんが、宗教だって似たようなところはあります。キリスト教のような宗教の勧誘でよく聞かされるのは、「信じれば救われる」というのも、その典型的な例です。逆に言うと、信じなければ救われないという恐怖心を与えて、教徒になってもらう手口でしょう。それで、信者たちは質素な生活をしているのに、組織の上層部の人々達は、常人で考えられないほど贅沢な生活をしています。全く「神様」のお力のお蔭です。カトリック教会にある様々なスキャンダル、法王から身辺の人たちの、皇帝並みの生活ぶりを見れば、一目瞭然です。
 過去の2千年問題(Year 2000 problem)も一つよい例です。並べて、ノストラダムスの大予言、マヤカレンダ、2012年人類滅亡説(マヤ文明で用いられていた暦の1つ長期暦に基づく)等々も、うまく利用すれば、いくらでも成金への早道になりえます。
 すべてのもとは、貪欲無知にあります。どちらでも、恐怖を餌にするような商売に簡単にのめり込むもとになります。つまり、騙されないためには、貪欲と無知を無くせば良いです。


記事公開日:2013/05/13 23:45 | 最終更新日:2013/05/13 23:45
東日本大震災を始めとする地震や津波から身を守るためという目的で、“避難用シェルター”なるものが多く開発されているそうです。いやあ、恐怖ってのはお金になるものですね。

 【関西の議論】現代の「ノアの方舟」津波シェルターは二重床で携帯トイレ、家族4人が1週間いられる広さ…不安の時代、核シェルターも売れる(1/5ページ) – MSN産経west

 『MSN産経west』で紹介されているこのシェルター『ノア』は、津波に流されても沈まずに浮き、食料や携帯トイレなどを積めば家族4人で1週間は生き延びられるそうです。

 「生き延びて欲しい」と中高年が子どもや孫に購入するそうですが、ハッキリ言って、ムダ遣いですよ。

 このシェルターそのものは純粋な思いから開発されたのかもしれませんが、ちょっと考えれば分かります。シェルターに避難する余裕があったら、さっさと高台に逃げた方が良いって。

 「地震だ! うわー!」とシェルターに逃げ込み津波に連れ去られて漂流と、高台に逃げてその日は青空の下で過ごすものの翌日も地面のうえに居られる状況。どっちが良いかって言ったら、後者でしょ。

 それに漂流しても救助がくるならまだマシなんですが、記事によるとその仕組みは確立されてないそうですし、何より直径1.2メートルの密閉空間で波に揺られながら1週間とか一般人は船酔いで間違いなく死ぬ。地獄の漂流です。もはやノアというより現代の良栄丸。

 “防災シェルターを買ったからこれでもう大丈夫”とかりそめの安心を得るぐらいなら、自宅や勤務先、よく行く場所の近くの高台の場所をあらかじめ調べておいた方が、ずっと助かる可能性があがると思います。このシェルター、肌身離さず持ち歩けるものでもないし。



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