Thursday, January 23, 2020

War Does Not Determine Who Is Right - Only Who Is Left

War Does Not Determine Who Is Right - Only Who Is Left

Quote Investigatorによると、これはBertrand Russell氏の言葉だと言われてきるが、カナダのSaskatchewanにある“The Saskatoon Star-Phoenix”と言う新聞で最初使われたそうです。具体的に、 1931年8月に発表された「The Daily Starbeams」と題した記事に(引用無しに)使われたそうです。 (The earliest citation located by QI appeared without attribution in “The Saskatoon Star-Phoenix” of Saskatchewan, Canada in August 1931 within an article containing miscellaneous expressions under the title “The Daily Starbeams”. )

The American Pageantと言う本の「Franklin D. Roosevelt and the Shadow of War, 1933-1941」部分に、Adolf Hitlerの恐ろしい言葉を引用しています。"When you start a war, what matters is not who is right, but who wins. Close your hearts to pity. Act with brutality. Eighty million Germans must get what is their due. Their existence must be made secure. The stronger man is the right"。

人類歴史上でも類をあまり見られない悪人からの狂言ですが、実はその基本的な思想「not about who is right, but who wins」はかなり浸透しているようです。どこかで、「Politics is not about who is right, but who wins」という言葉を見たことがあります。政治活動においては、思想や利権などにおける様々なぶつりあいがあります。それは、広い意味で「戦争」に相当します。一般的に言えば、「絶対的」に正しいものが無いので、そのぶつかりあいで最終的に勝った人は「正しい」ことになります。

21世紀にはいってもやまない武力衝突・戦争、国間の利益にまつわる衝突はやみません。武力がまったくない「貿易戦争」も頻繁に行われています。当事者にとっては、まさに誰が正しいかと言うより自分が如何に勝つかがカギでしょう。

Liber actorumには、NEIL BENNET SCHIFFMAN の言葉「It’s not who’s right, but who wins, for the victors write the history books.」を引用しています。歴史は「勝者」がかかれるので、「正義」もその勝者によって定義されることになります。

当然ながら、勝者には莫大な恩恵を受けられます。

東洋経済の「日本の養豚が「アメリカに侵略」される驚愕事実-日米新安保60年の歩みはもう1つの歴史がある」には、「勝者」の振る舞いを取り上げています。

日本の養豚の礎は大型台風の当たり年である1959年の翌年アイオワ州から、復興支援のために送られた35頭種豚の贈り物だそうです。この事実自体は非常にありがたいことです。面白いのは、生きた豚を運ぶという前代未聞の空輸計画を全面的に支援したのが、全米トウモロコシ生産者協会(NCGA)で、養豚業界ではないでした。しかも、アメリカの空軍が全面的にバックアップしてくれました(当時の空運の力では軍事用輸送機以外生きた豚を遠距離に運ぶのは困難だった)。ここまで知っていても、やはりありがたいと言う言葉しか出てこないでしょう。しかし、「当時の1950年代後半のアメリカは、第二次世界大戦中にはじまった食料増産体制の継続のあおりを受けて、穀物の生産余剰が続いている時期だった。戦後復興の欧州支援のはずが、もはや必要なくなってあふれていた。」と言う事実もしていれば、このありがたい行為の裏が見えてきます。「日本にアメリカ式の養豚業を植え付けることで、飼料としてのトウモロコシの市場を日本に求めたのだ。豚が必要とする飼料穀物ならば、暑い太平洋上も支障なく船で運べる。」本当かどうかはだれも追求していないかもしれないが、アメリカの国策だと言われてもおかしくないように見えます。極端な言い方になりますが、「勝者」が「敗者」を自由自在に操れることにもなります。

つい去年の出来ことについて、キャノングローバル戦略研究所の「米国の余剰トウモロコシを買う日本の朝貢外交~日米FTA合意 すべてはトランプ再選のため~」という記事で分析しているように、上記の「空を飛んでやって来た」豚は未だにアメリカの政治ツールとして愛用されています。詳細は上記の記事に参考されたいが、(日本に)「圧倒的に有利なはずの交渉で大幅譲歩」に述べた「人の好い日本は、しなくてもよい余計な交渉まで背負い込んでくれた。しかも、オーストラリア等との交渉が決裂して困るのは日本で、アメリカではない。」という無残な事実ははたしてどれだけ知られているでしょうか。

(12/16)イスラエル軍、自国の人質3人を誤って射殺 ガザ北部
自国の人質まで「誤って」射殺したから、ガザ地区でどれだけの民間人を殺してしまったかは想像しがたいです。もう狂気そのものです。

戦争は人殺しを正当化する手段です。敵は殺していいです。沢山殺せば殺すほど、英雄扱いされます。殺す手段は何でもいいです。勝てば正義です。勝てば歴史をいいように書けます。

(2020年1月20日)
英語の記事ですが、boingboingの「Republicans get billions of dollars in public funding to fight climate change by pretending that it isn't real

ラジオで聞いたある人の政治家説:"If he says yes, he means maybe; if he says maybe, he means no; if says no, he is not a politician."

つまり、ある政治家が「はい」という時、「多分」という意味で、「多分」という時、「いいえ」という意味です。「いいえ」と言う人は政治家ではありません。

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