Monday, January 20, 2020

The Truth of "Smart" Systems and Products 「スマート」システムや商品の真実

 いつの間にか、世の中「スマート」や「AI」と称する商品やシステムであふれています。

 その説明を読むと確かに賢そうなことを自動的にできるように見えます。

 しかし、世間には賢そうで馬鹿なことはいくらでもあります。しかも、大体において本当に賢いが、たまにへまをしても、スマートと呼ぶことはできなくもありません。が、そのたまに起こる間違いにより、財産から命まで落としてしまうとなると、誰でも簡単に信用できなくなります。

 残念ながら、メディアは暴利に甘んじている「投資家」に制御されています。いくら恐ろしい欠陥が潜んでいても、法に触れない程度の、詐欺まがいの宣伝でごまかしできます。「運悪く」悪い事故が起こっても、力技でそれによる(会社や産業への)「損害」を最小限に抑え、消費者の記憶から素早く消去します。

 以下はほかのチャンネルから移動してきた内容に基づいたものです。

 オートパイロット搭載のテスラ車死亡事故はいい例です。

 世の中に「スマート」称するは沢山あり、確かにほっとおけば何かしら役に立ちそうなことも知れくれません。

 しかし、役に立ちそうで迷惑なことも一杯あります。

 時と運が悪ければ、第惨事につながることもあります。

 人間って、ただでさえミスをすることがあるのに、その危険性をさらに増やす得たいの知れないものはそもそも要らないでしょう。

 ItMediaの「Computer Weekly日本語版 2月5日号:機械学習の誇大宣伝と現実」は「多くのサプライヤーが機械学習アプリを製品化し、誇大宣伝を繰り返している。」を詳細に報道しています。


テスラ車死亡事故、自動運転中にDVD鑑賞の可能性
ロイター 7月4日(月)7時48分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160704-00000006-reut-bus_all
[ウィリストン(米フロリダ州) 1日 ロイター] - 米電気自動車(EV)メーカー、テスラ・モーターズ<TSLA.O>の自動運転支援機能「オートパイロット」搭載車による死亡事故で、フロリダ州の複数の高速道路パトロール当局者は1日、事故車内からDVDプレーヤーが見つかったことを明らかにした。  

当局者は電話取材に対し、「車内にポータブルDVDプレーヤーがあった」と説明。ただ、車載カメラは見つからなかったという。  

事故に巻き込まれたトラックの運転手の弁護士はロイターに対し、目撃者の話として、事故後にDVDプレーヤーから映画「ハリーポッター」が流れていたことを明らかにした。  

トラック運転手の弁護士は「ビデオに関しては、事故発生直後に現場を訪れた目撃者がいるが、現時点ではそれを検証できない」と指摘。「ただ、この目撃者は現場に到着した際、ハリーポッターが流れていたと話していた」と語った。  

事故車となったセダン「モデルS」の2015年モデルの運転手が道路を見ていたのかどうかという疑問は、テスラにとって重大な意味がある。同社は、オートパイロットの安全性に関して連邦当局から予備調査を受けている。  

オートパイロット搭載車は運転しなくても、車線内を走行し、スピードを維持できる。同社は1日に声明を出し、「オートパイロットは路上での最先端のドライバー支援システムだ。ただ、これにより、テスラ車が自律走行車になったり、運転車が責任を放棄できたりするわけではない」との見解を示した。  

事故原因については、当局者が最終的な判断を下すまで数週間かかる可能性がある。

(2020年1月9日追加)
Reuter社の「米インテル、自動運転試作車の走行動画公開 センサーにカメラのみ」によると、
米半導体大手インテル(INTC.O)は6日、傘下のイスラエル企業モービルアイが手掛ける自動運転車の試作車が車内に搭載された12台のカメラのみを駆使してエルサレムの道路を約20分間走行する動画を公開した
さらに、
動画の中でモービルアイは、自動運転システムが周辺の環境をより正確に感知できるよう、自社の技術では2次元(2D)の映像から3Dモデルを作成できるとしている。カメラのみのシステムからの情報をレーダーシステムなどの情報と結合して自動運転車に使用することも可能という。
これは、まったくのほら吹きで、2D画像から3Dモデルを作るいわゆるコンピュータビジョンと言う技術は数十年の歴史があります。その精度や信頼性の限界もはっきり知られています。カメラのみでは、どんなに頑張っても、全自動の走行は実現できません。インテル社は誰よりもはっきり自覚しているはずです。にもかかわらず、世間に(あたかも精度や信頼性が完璧でであるかの)誤解を与えるような演出するのは、サギそのものです。

 百歩譲って、仮に完璧な3Dモデルを実用的な精度と信頼性で構築できても、その3Dの情報から、「もの」つまり構造物やその性質(建物、車、人、植物などなど)を解析するのはやはりむずかしいことです。あらゆる場面で、事故を起こさない保障はどこにもありません。

 移動空間にあるすべてのものは同じシステム・仕様で制御されなければ、自律走行の民間利用は不可能です。仮にそのような環境を構築できても、システム自体の故障はさけられないので、従来の人手中心のシステムよりどれだけ安全かというのは疑問です。


Bloomberg社の「テスラ車の米インディアナ州での死亡事故、NHTSAが調査へ」によると、
 米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は8日夜、米テスラの車両が昨年12月29日にインディアナ州の高速道路で停車中の消防車に衝突し、死者を出した事故について調査すると発表した。

  州警察当局の事故当日の発表文によると、衝突された際、消防車はその前に起きた衝突事故に対応中で、警告灯を点滅させて停車していた。テスラ車を運転していた25歳の男性は負傷、同乗していた男性の妻(23歳)が搬送先の病院で死亡した。消防隊員に負傷者はいなかった。

  NHTSAは声明で、この事故でテスラの自動運転支援システム「オートパイロット」が作動中だったかどうか明らかにしていない。NHTSAは衝突時に何らかの自動運転支援技術が使用されていたと考えられる事故23件を調査しており、うち14件がテスラ車絡みだという。
結論もニュースで報道してほしいところです。


(2020年1月19日AFP)「習近平」を「ミスター・くその穴」に誤訳、FBが謝罪によると、「交流サイト(SNS)最大手、米フェイスブックFacebook)は18日、盛んに喧伝(けんでん)されている中国の習近平Xi Jinping)国家主席のミャンマー訪問中、ビルマ語から英語への翻訳で習主席の名前が「Mr Shithole(ミスター・シットホール=ミスター・くその穴)」と誤訳されていたことを謝罪した。」
 これは物的な損害はないものの、状況とタイミングによっては戦争が引き起こされかねない、大変な錯誤です。
 「こうした事態を受けてフェイスブックは謝罪し、技術的な問題が原因だと説明。同社の広報は、「フェイスブック上でビルマ語から英語に訳された際の誤訳の原因となった技術的問題を解決した。あってはならないことなので、二度とこのようなことがないよう対処していく」と述べた。」そうですが、なんでも、「技術的の問題」を言い訳にしていいと思われては困ります。それは、PL法上での方便な逃げ道にすぎないです。これで罰せられないのも、現在のシステムの甘さを象徴しています。むしろ、有権者(投資者も含む)の狙いでもあるでしょう。

 Wikipediaの「ボーイング737 MAXにおける飛行トラブル」で纏められた「ライオン・エア610便墜落事故」と、「エチオピア航空302便墜落事故」ではそれぞれ、189名157名の命が落とされてしまいました。その原因は、「737MAXのエンジンと操縦特性補助システム(MCAS)」です。つまり、「スマート」とされるシステムによる大惨事です。


(2020年2月20日ForbesJapan)「文章の単語を置き換え「AIをだます技術」、MITらが開発」によると、「AIを使った画像認識が進む中、2019年にはそうしたAIをだます“デジタル迷彩技術”である「阻害攻撃」(アドバーサリアル・アタック)などが世界的に話題となった。」「誤認識を誘発する技術には「ドルフィン・アタック」もある。こちらは、超音波で音声認識AIを誤認識させるというものだ。」「「AIはまだまだだますことができる」という根拠がもうひとつ立証されたことには間違いない。」

ITMediaの「フェイクニュースで株価暴落も AIの“超高速取引”に潜む危険性」によると、「 HFTにまつわる話で有名なのは、米作家マイケル・ルイス氏が14年に出版した「フラッシュボーイズ」でしょう。フラッシュボーイズは、一般投資家の注文を先回りして超高速取引を行い、利益を上げる取引業者のことです。その様は、超高速かつ正確な後出しジャンケンにも例えられます。    さらに、株式市場を不安にさせる要素として懸念されるのが「フラッシュ・クラッシュ」のような事象です。フラッシュ・クラッシュは株価の瞬間的な暴落のことで、10年に米国市場で起きたものでは、ダウ工業株30種平均が数分間で約1000ドルも下落しました。」HFTはHigh Frequency Tradingで、高頻度取引のことです。

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