Friday, June 11, 2021

人間社会の出口・理想像

 人間社会というものは、数万年の歴史を経て今日の形に発展した来ました。

 最初の基本的な生存欲求による基本的な進歩を果たしながら、社会の規模や活動範囲をどんどん広げてきました。

 火の使い方の発見から簡単たツールの発明、ツールを絶えず改良する努力などによって、生活(食べ物、住居、衣服など)の「質」は徐々に良くなってきた。

 近代になると、各種の「産業革命」により、その進歩はめまぐるしくなり、過去では想像できなかったものがどんどん生まれてきました。

 2021年の現代となると、ほしくもない、あってもなくてもいいものは商品の主流になってきました。

 おまけに、電子化が加速して、電気に頼る製品やサービスが主流になってきました。

 電子化前の製品には当然寿命と言うものがあり、故障にもなります。しかし、大体の場合、適当な道具さえあれば、ほとんどの人は直せるものでした。また、故障による影響範囲は極めて限定的でした。

 電子がが進むと、修理がぐんと難しくなり、その影響範囲も想像を絶するものになってきました。

 それでも、資本主義という巨大なエンジンにぶら下がっているほとんどの経済市場は、「新製品」を頼りにするしかありません。時には詐欺まがいの宣伝によってそれを消費者に押し付けます。

 その利益至上の資本主義の犠牲になるのは、消費者に一番重要な品質です。特に電子化された商品には、「不具合」という潜在的な故障要素をまともに検証されないまま出荷されています。

 2020年6月11日の記事「ファストリー、8日のシステム障害はソフトウェアのバグが原因」によると、「米クラウドコンピューティングサービス会社ファストリーは9日、8日に発生した世界規模のシステム障害は同社のソフトウェアのバグが原因で、顧客が設定を変更した際に発生したと発表した。  8日のシステム障害は、インターネットが少数のインフラ企業に依存している問題が浮き彫りになった。英紙ガーディアンや米紙ニューヨーク・タイムズ、英政府、レディット、アマゾン・ドット・コムといったトラフィック量の多いサイトが停止した。

 今世の中のすべてのオンラインサービスやコンテンツは想像を絶する複雑なシステムによって成立するものです。無数のハードウエアとソフトウエアから構成されます。

 個々のハードウエアやソフトウエアはまた無数の部品(と部品の部品)から構成されます。

 すべての部品に潜在的な不具合の可能性があります。また部品間の接続にも不具合の可能性があり、相手の部品の不具合の対処策も欠けることが多いです。

 このような(場合によって人身事故につながりかねない)粗悪品が横行しているのは、果たして許されるものでしょうか?

 ひいては、社会全体も個々の要素間の「不具合」に近い不安要素が存在ます。ものによっては上記の大規模の障害を引き起こす可能性があります。

 SDGsが叫ばれる現在、その不安要素への心配も引きかねの一つでしょう。しかし、SDGsで提唱しようとしているないようは、資本主義の本質と相反します。

 もっというと、SDGsは本質的には、「共産主義」に近いものです。人間の自己中心的な動物本能から考えると、どちらも実現は難しいでしょう。

 理想的な出口はあのでしょうか?



 「死亡事故、過去最低を更新 コロナの外出自粛影響か 交通白書」で報道された通り、人類史上最悪と言われるくらいのパンデミックも、必ずしも悪いことばかりではないようです。

 関連記事としては、「コロナで大気汚染が急減、科学者も驚く効果」、「コロナ禍で大気汚染改善、死者数万人減?」などもあります。

 言い換えれば、人間の活動が制限されればされるほど、いろんな弊害も和らげられることになります。

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