Monday, August 24, 2015

Raw Vegetables vs Heated Vegetables 生野菜と温野菜はどっちが健康にいい?

 温野菜(おんやさい)とは、野菜を加熱して食べる調理法、または加熱調理された野菜の総称である。対義語は生野菜(wikipedia)。

 生野菜と温野菜のどちらが体にいいかはどうやら簡単な話ではないようです。

 まず、それぞれの長所と短所[2]。
生野菜
長所:生のままで食べるため、ビタミン類の破壊が少ない
短所:かさが大きく、たくさんの量を食べることができない
温野菜
長所:加熱することでかさが減るので、たくさん食べることができる
短所:加熱することで、ビタミン類や酵素が破壊されてしまう
温野菜の「短所」も一概に言えないようです。

 ホウレンソウ等の葉野菜は、肥料が多すぎるような栽培形態によって、葉に動物の体内で発ガン性もある物質に変化する硝酸態窒素(一般にはアクとも言われる・植物の成長には必要な栄養素)が残留するため、大量の生食に向かないものもあるとされるが、これは茹でることで回避できるとする話もある。硝酸態窒素は水溶性であることから、茹でる調理方法が向くとのことである(wikipedia)。

 温野菜では、野菜を加熱することで柔らかくしたり、風味を増したりといった効果が期待できる。熱を加える過程で調味料などで味付けすることもある。また病原菌(→O157など)や寄生虫の他、一部の野菜に含まれる害となるものを加熱によって食用に適するようにできる。特に近年では集団食中毒事故報道もしばしばあることから、衛生面での配慮により取り入れる向きもある[1]。

 調理することによって、ビタミンやミネラルは確かに多少破壊されたり流出したりします。特に、水溶性ビタミンと呼ばれるビタミン(B群、C)は水に溶け出し易く、中でもビタミンCは調理によって失われやすいビタミンです。
 でも、全部なくなってしまうわけではありません。調理法にもよりますが40%から80%は残ります。それに調理によって野菜の細胞壁が壊されるので、生の野菜をそのまま食べるよりも、調理した野菜の方が体内で栄養素が吸収されやすくなるのも事実です。また、調理することで、人体に有害な物質を食品から取り除くこともできます。さらに、脂溶性ビタミンと呼ばれるビタミン(A、D、E、K)は、油といっしょに食べることで吸収されやすくなるだけでなく、調理による損失が少ないビタミンです[1]。

 医学的な話では、[3]によると、
 野菜は加熱すればするほどアルカリ性になります。
 一方、胃は酸性ですが、アルカリ性に偏ったものばかり食べているとアルカリ性に傾きます。
 健康を保ち、病気を予防するには、体内の酸とアルカリの平衡を保つことが大事です。アルカリに傾くと、ガンになりやすくなります。」
 どうやら、ひとの身体は弱アルカリ性が理想だからアルカリ食品が良い、なんて単純な話ではないみたいですね!
 逆に、胃にとっては、アルカリ食品が大量に入ってきて胃酸が中和されてしまうと、ピロリ菌の繁殖を促したり、胃液をもっと強酸にしてPHを維持しようとする結果、胃腸障害を招いたりしてしまうようで、良いことではないようです。
抗酸化作用も生野菜よりも温野菜の方が高いと言われます。これは抗酸化力に優れたファイトケミカルを効率的に摂取できるからなんですね[4]。

 生野菜については、「生野菜は食べ過ぎると体を冷やしてしまいます。」[4]という説もあるようです。

参考リンク
[1] 生野菜vs加熱野菜、どっちが体にいい? 野菜の食べ方は、1か0かではなく、体との対話から始めよう!
[2] 「生野菜」と「温野菜」、結局どっちが健康にいいの? 栄養士が教える正しい野菜の食べ方
[3] 生野菜派?それとも温野菜派?
[4] 温野菜にすると酵素は失われるの?

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