Wednesday, March 26, 2014

What is Patriotism? 愛国主義はなんだろうか

 xinhua.jpにより、「「日本人より身長低い」の報道で波紋、中国人が見せた意外な反応―中国ネット」という記事がありました(全文のコピーを最後に転記)。

 中国に関する記事ではありますが、どの国でも似たような現象・感情はあるのではないでしょうか。

 愛国主義は恐ろしいものです。

 「愛国」というのは聞こえはいいが、それによって生まれた排他的な感情は、単純に他の国への恐怖や嫉妬から来たものにすぎないです。

 中国は記録のある歴史が長く、人口も多く、土地も広大(人当たりの住めるものならそうでもないけど)、資源も豊富(近年経済の暴走によりそれでも足りなくなった)などで、国民の中には、中国はすべてすごい、ダントツトップだと勘違いする人沢山います。アメリカだって、自分の生活は世界トップレベルとだと勘違いしている人一杯いるはずです。

 身長に関しては確かに日本は昔から平均的に低かったし、建物作りから見ても、ドアは信じられないほど低かったようです。熱を逃がさないようにと言っても低すぎるくらいです。

 しかし、いいか悪いかは賛否両論だが、食生活と内容が急変した過去の半世紀位は、成人病率の成長と共に、身長と体重も順調に成長してきたようです。

 一方、中国は国土が広大であるだけに、様々な生活環境で人立ちも大勢います。環境によっては自然に平均身長は低いところもあります。一般的には南の方、特に暑いところは身長が低い傾向があります。たとえば、東南アジアには長身の人の割合は低いように見受けられます。

 それで、今更実は中国人の平均身長は日本よりも低いといっても、そう驚くこともなければ、それで恥ずかしいか悔しがることもないでしょう。それで寿命が突然減ることもなければ、自分の生活環境は何も変わりません。

 思い込みって、それだけの力を持っています。愛国主義なんかはその拍車を掛けます。

 人間と動物との最大な違いは、考えすぎることです。「文明」だと勘違いしているものによって、いつもとんでもないバカなことを考えているし、そのために、無駄なエネルギーを費やしています。

 国土問題や、(国間ではなく、民族間の)民族紛争、各種の権益闘争は、すべてその表れです。

「日本人より身長低い」の報道で波紋、中国人が見せた意外な反応―中国ネット

中日韓3カ国のうち中国人が1番身長が低いと中国メディアで紹介されたことが、中国で波紋を広げている。中国メディアでは体育教育の見直しを求める論調など様々な分析が報道されているほか、ネットユーザーからは「日本を見直すべきだ」という意見もあがっている。

2010年の世界平均身長調査によると、韓国人男性が174センチで世界18位、日本人男性は170.7センチで同29位、中国人男性は169.7センチで32位だったという。3月10日、中国の各メディアでこのニュースが伝えられると、10万人以上がネット上で書き込みを行うなど大きな話題となった。当初は自尊心を傷つけられたことによる感情的な意見が多かったが、時間が経つにつれて冷静な分析が出始めている。

中国新聞週刊は14日、「負けたのは身長だけではない」と題する記事を掲載した。身長のほか、日中の小中学生が運動に費やす時間を比較し、「中国の学生は休日もチャットやゲーム、テレビばかりで、運動するのは30%以下」と指摘。日本の小学生のサッカーのレベルが高いことなどを引き合いに出し「われわれが負けているのは絶対に身長だけではない」と結論付けた。

一方、ある中国人ネットユーザーは19日、「思い切って日本人を正視しよう」と題した文章を発表した。

文章は、一般的な中国人の心情を「ずっと“小日本”をさげすんできた。胸の中には映画の中の“倭寇”や“鬼子”の姿がある」と、抗日映画などでの描写される日本人の姿が多くの中国人の日本人像に影響していると解説した。そのうえで、「中国人が思い上がっている間に、“小日本”の平均身長は我々を超えた。教育レベルや文明度、素養、財産は言わずもがなだ」と指摘。「夢から覚めて日本人を正視するべきだ」と訴えている。
http://www.xinhua.jp/socioeconomy/photonews/377154/

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