Tuesday, March 25, 2014

Pseudoscience and Self Protection 疑似科学(ぎじかがく)と自己保護

 疑似科学(ぎじかがく)とは、科学的方法に基づく、あるいは科学的に正しいと認められている知見であると主張されているが、実際にはそうではない方法論、信条や研究を指す。...日本語では、ほぼ同義の語彙として「ニセ科学」あるいは「似非科学」(エセ科学)という語も用いられ、より一般に「科学(的)でない」ことについては文字通り「非科学(的)」という表現がある。科学者によるデータ捏造などの科学における不正行為の結果として流布した科学的誤謬を含む知見は、やはり疑似科学とされる。また、漢字の表記として正式ではないが「擬似科学」と書かれることもある。
 業界の利益を脅かすような問題が起きると、業界団体がその問題の研究を始める例がここ30年間で非常に増えている。 例えばある企業の従業員が危険なレベルの化学物質にさらされていることが研究から明らかになったとしよう。そういう場合の企業の典型的な対処法は、自社で研究者を雇ってその研究を批判する研究をさせることだ。また、ある薬の安全性が取りざたされると、製薬会社の経営陣は健康に対する深刻な危険はないとする実験結果をさかんに宣伝する。この手の研究は会社の資金で行われ、不安を感じさせるような結果は無視したり隠したりする。 米国産業界の一部では脅威となる研究を「ジャンクサイエンス(ニセ科学)」だと非難し、反対に業界が委託して行った研究を「サウンドサイエンス(健全な科学)」として正当化することが常套手段になっている(Wikipedia)。

 疑似科学を名乗った商品は無数にあります。すべて人間の欲望、恐怖心、不安などをの心理を利用したもので、無駄な出費につながる上に、場合によっては健康そのものが破壊されることもよくあります。

 覚えておきたい、ニセ科学リスト魚拓キャッシュ)に以下のニセ科学をリストアップしています。

医学系
  •  ホメオパシー(「病と同じ症状を呈する毒を薄めて薬とする)
  •  予防接種有害論(予防接種のリスク(過去に発生した製造時のミスによる事故や、病原を体に入れるという性質からどうしても避けられない、ごく稀な発病)ばかりを強調し、接種による恩恵を無視する。)
  •  千島学説(「血を造るのは骨髄ではなく小腸である」「細胞は分裂増殖しない。すべての細部は赤血球から変化する」「病源体は特定条件下で自然発生する」など、現代医学を根底から覆すような複数の説の集合)
  •  経皮毒(皮膚から毒性物質が吸収されて内蔵に蓄積するという説)
  •  デトックス(「フットバスに足を漬ける」「足の裏にシートを貼る」「デトックス効果のあるものを飲んで排泄する」などの手法で体内毒を排出するという主張)
  •  白金ナノコロイド?(白金の触媒効果を利用して活性酸素による酸化作用を還元するという触れ込み) 
  •  血液サラサラ(単純に「サラサラなら健康/ドロドロなら不健康」などと言えるようなものではないことに注意)
  •  血液クレンジング療法?(静脈血を採取→オゾンを吹き込んで酸化→体内に戻す)
  •  ゲルマニウム(「37℃付近でゲルマニウムから電子が放出されて云々」)
  •  癌克服術(副作用の強い抗癌剤治療も放射線治療も拒否し、それどころか病巣摘出すら拒んで食事療法やら波動水やら謎の代替療薬やらで癌を克服する方法)
  •  ミラクルエンザイム?(「あらゆる酵素の元となる物質」として仮定したもの)
  •  ゲーム脳

科学系
  •  水からの伝言(「水に"ありがとう"と書いた紙を見せると綺麗な結晶が、"ばかやろう"だと汚い結晶ができる」という宗教的説話)
  •  マイナスイオン(そもそも言葉としての実体がない。負の電荷を持つイオンは陰イオン、あるいはアニオン。仮に陰イオンのことだとしても、体に良いなどとする根拠が科学的に立証されたことはない。)
  •  トルマリン(和名を電気石という歴とした鉱物である。マイナスイオンを発生させたり電磁波を防ぐ効果があることにされてしまった)
  •  機能水(水に含まれる成分の作用によるものはともかく、活性水・還元水など「水の改質による機能」を謳ったものは概ねニセと断じて良い)
  •  ランドリーリング(「洗剤なしに洗濯できる」とする)
  •  燃費改善(エアロパーツで空気抵抗を下げるとかエンジンオイルを変えて摩擦抵抗を少なくするといった類いならばともかく、「セラミックで燃費改善」「イオンで燃費改善」など)
  •  EM菌(複数の菌類を共生させることで土壌改良や水質浄化などの効果があるとされた)
  •  オーディオ(オーディオの世界はほとんどオカルトで構成されている)
  •  永久機関(外部からエネルギーを供給せずに動き続ける機械。)
  •  水から作る燃料(水を電気分解すると酸素と水素になり、これを1:2の割合で混合し点火すると激しく燃焼する。)
  •  「相対性理論は間違ってる」論
  •  血液型と性格の相関
  •  ID論(インテリジェント・デザイナー、つまり「神のような何者かが人間を/地球を/宇宙をこのように形作った」)
  •  フリーエネルギー?(電子と陽電子が生成・対消滅を繰り返している時に放出されるエネルギー)
  •  スカラー波(距離によって減衰せず、物質を透過し、光速度に制限されない」電磁波)
  •  七田式右脳開発?トレーニング(幼児教育のひとつだが、パターン学習による反射的な能力開発を特徴とするようだ)
  •  ドーマン法?(脳障害による無反応状態からの回復例(?)で有名になったリハビリ法。)
  •  キルリアン写真(生命のオーラが撮影できると主張するものだが、実際にはコロナ放電)

陰謀系
  •  アポロ陰謀論 
  •  9.11陰謀論
  •  ケムトレイル

歴史・考古系
  •  与那国海底遺跡
  •  神々の指紋

オーガニック系
  •  ビオディナミ 
  •  マクロビオティック

精神世界系
  •  高次元
  •  ZPF(ゼロポイントフィールド)
  •  フォトンベルト
  •  ポールシフト?


 重複もあるが、ニコニコ大百科のえせ科学の例(とツッコミ)は以下の通りです。

  • オゾンは身体にいい(殺菌効果はある。そして同時に人体にも有毒である)
  • ゲルマニウムも身体にいい(ただの金属)
  • 血液サラサラで健康に(固まりにくくなると危険。ただし適度な水分は摂ろう)
  • マイナスイオンは癒しの効果がある(ところでマイナスイオンって何ですか?塩化物イオンとか?←陰イオンとは別物らしい)
  • 固体マイナス水素イオン ←逆転サヨナラ負け優勝みたいなもん
  • 波動ビジネス(波動水など)
  • サブリミナル効果で購買意欲が増す(有名なコーラの宣伝の実験があるが実験の透明性に問題があり科学的に証明されていない)
  • 血液型で性格が分類される(血液型が脳の高次機能に影響を与えるはずもない。)→血液型の項を参照
  • ゲームばっかりしてるとゲーム脳になる(人格に影響を与える可能性はありますが、それは小説やドラマだって同じです)
  • 氷はクラシックを聴かせると綺麗な結晶になる
  • 水にありがとうと話しかけると綺麗な結晶になる(「水からの伝言」などで言われているが、根拠が薄弱)
  • トレパネーション
  • 野菜にクラシックを聴かせると美味しくなる(植物には音を聞き取る器官も思考能力もない)
  • 植物に語りかけたり音楽を聴かせるとよく育つ(同上)
  • 避妊にはコーラ(酸性の液体も同様。というか膣内は元々強い酸性です)
  • ホメオパシー
  • トルマリンはイオンを出し続ける(永久機関ですか?)
  • モーツァルトをn倍速で聞くと頭の回転が速くなる
  • 右脳は芸術的思考、左脳は理論的思考を司る(どちらも大脳新皮質によるものといったほうが信憑性が高い)
  • ヒトは皮膚呼吸の割合が高い/皮膚呼吸が出来なくなると死ぬ(ヒトは誰がどう見てもメインは肺呼吸)
  • 無農薬野菜は安全(農薬から守られない植物は農薬より強力な毒物を生成することが多い) 
  • 卵はコレステロールが高く、控えるべき(ウサギに行った実験による考察。奴は草食動物だから異常が出るのは当たり前。高コレステロール値の人は食べすぎに注意)
  • オナニーのしすぎで馬鹿になる(昼間からオナニーをし、眠気に勝てず勉強時間が減るという間接的な因果関係は存在しそうだが、脳への直接的な悪影響は全く無い)
また、量の問題が議論されてない故批判がされている例

  • 焦げたものを食べると癌になる(毎日何トンも真っ黒焦げの料理を食べてる人は注意が必要だが…)
  • IH調理器や携帯電話は人体に有害(まだ確定はされてないが、電磁波の量が議論されている)
  • 小規模な焼却施設にはダイオキシン(類)がいっぱい発生してて危険(そうでもないと結論づけられている)
さらに、 えせ科学の可能性がある事例
(ある事柄について、効果・影響が本当にあるかどうか実験することや検証すること自体はえせ科学ではない)
  • 乳製品は人体に有害(←ラクトース不耐性の人とはまた別問題の話)
  • 地球温暖化問題
  • ナットウキナーゼは腸で吸収されない
  • おっぱいを揉むと大きくなる(好きな人にされた場合に限り、女性ホルモンが分泌されるとか・・・?)
  • 酢を飲むと体が柔らかくなる(クエン酸には凝り固まった筋肉をほぐす効果はある。つまりマイナスをゼロにするようなことはできるが、それ以上柔軟性を高めるにはストレッチをするしかない)
  • 携帯電話が医療機器に誤作動を起こす可能性あり(これは批判側が優勢・・?)
  • マスクにインフルエンザの予防効果なし(特定のマスクにのみ効果あり。一般的なマスクの効果は疑問)

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