Sunday, August 5, 2012

Athletes and Skin Color 陸上選手と肌色

    オリンピックの実況放送を見て、分かりやすかったのは、(特に陸上)選手の肌色です。100メートル準決勝から決勝になると、ほぼ100パーセント肌色の黒い選手ばかりです。
    ある宗教の教徒ならば、これは神様の意思・設計だと固く信じるに違いないでしょうし、現代科学の信者であれば、DNAの不動の証明だと主張するでしょう。
    深いことを考えなくても、自然の力に反することはいかに難しいかを示されていることだと思います。人種の違いによって、どんなに練習・訓練を重ねても、どんなに先進的な方法に頼っても、成績を上げることはほぼ不可能に近いです。
    失望の挙句、違法な薬品に走る人もいますが、逆にいえば、そうでもしない限り、どうしても無理であることです。勿論、生まれつきで一番得意な人種であっても、人間の限界を超えるために、やはり違法な手段を選ぶ人も後は立ちません。そのつけとしては、早死にをしてしまう人も少なくありません。
    もともとゴルフやテニスのような、精度や反射神経などを用するスポーツは主にマインドコントロールと繰り返しの練習に頼るものです。肉体の限界を超える運動をすることは殆どありません。それに対して、重量挙げや陸上の諸距離競走などは、常に肉体の限界を超える状態で行われ、肉体を破壊し続けています。日常生活の中で、コレステロールやら中性脂肪やらで騒いている割に、スポーツで自殺的な運動を繰り返される弊害については何故か誰も言及しません。
    言ってみれば、スポーツ選手は昔の剣闘士と同じ、その健康や寿命などは誰も気にせず、剣闘士による戦いさえ楽しめて、それによって儲けさえできればよいです。彼らがそれによってどんなに体を壊しても、戦いによって命を失っても、その親族や知人を除けば、それで悲しむ人は誰一人もいません。剣闘士達も、生活のため、より贅沢に暮らせるために、命を掛けています。
    今のスポーツは、ほかでもなく、単純なマネーゲームになってしまっています。マスメディアはあたかも愛国精神であるかのように騒いでいるのは、その放送権の購入費用を取り戻すための努力にすぎません。愛国主義さえ醸し出せれば、視聴者を引きよせて、視聴率を上げられて、スポンサーからの収入を増やせる勘定です。
    ヘッジファンドやベンチャーキャピタルが横行している世の中、もはや不自然なのもになってしまています。色々な経済活動は、自然な法則(あたかも自然・当たり前であるかのように唱えられてはいるが)を無視して行われています。
    自然を尊重し、自然と調和しつつ生き続けていかなければいけません。それを守らないと、いずれ酷い目に遭います。

No comments:

Post a Comment