Wednesday, October 10, 2012

Stealth Marketing ステルスマーケティング(ステマ)の是非

    ステマとは、ステルスマーケティング(stealth marketing)の略で、「消費者に宣伝と気づかれないように宣伝行為をすること。アンダーカバー・マーケティング(英: Undercover marketing)とも呼ばれる」そうです[1]。

    また、「インターネット上では特にブログや2ch、Twitterなどのメディアで企業側の人物があたかも単なる1ユーザーの様な形で特定の商品やサービスを賞賛する書き込みを行うことが多い。
例えばブログにおいて、アニメのTV版とブルーレイ版の比較をしブルーレイ版を讃える記事をブルーレイ販売企業からの指示で書くことや、Twitterにて多くのフォロワーを持つユーザーが企業からの依頼で特定の商品を使っていることをつぶやくなどがこれに挙げられる。企業が自らブログを立ち上げることもある。」ということらしいです[2]。

    具体的に以下の例はあげられています[3]。
・待ってましたと言わんばかりに新商品発売の為に長蛇の列を作る。
・消費者を装いブログで商品をとりあげる。
・ツイッターを利用して商品の良さをアピール。
・2ちゃんねるなどで、ライバル商品のネガキャン。
・amazonやiTunesのレビューで好印象を与える投稿をする。
    つまり、『これがみんなの意見なんだ!』と洗脳させれば、なんと6割が買ってしまうと言う恐ろしい深層心理を突いた口コミのマーケティング、それがステルスマーケティングなのです[3]。

    以下の通り、日本では昔から 「サクラ」 などと呼ばれる宣伝方法であるという意見もあります[4]。
話だけを聞くと 「そんな面倒で人手もコストもかかる広告を、実際にやってる会社があるのか」 という感じですが、日本でも大きな駅前ではティッシュや チラシ を配る人や看板持ちなども大勢いますし、健康食品や羽毛布団、呉服などを販売する目的の口コミパーティーなども昔から盛んに行われていますから、彼らのように立場を明確にせず、チラシなどの宣伝材料 (宣材) を使わないスタイルの宣伝も、実は結構歴史があります。
    さてこの手法の是非ですが、世論から見ても、常識から考えても「非」といわざるを得ません。しかし、ステマまでの手法を使わないといけないのはなぜかを問う必要もあるでしょう。そもそも、インターネットの普及により、ステマの効果かを格段にあげてきたのもその要因の一つです。特に、ツイッターのようなサービスの出現により、口コミ効果はますます増強されました。
    一方、消費者も洗脳されやすい体質から脱却しなければいけません。いつまで経っても受身的に言われるまま行動するのは、最終的に損するするのは自分ですし、その決断するのも自分です
    特に注意しかねればいけないのは、美容・健康関係の商品です。気をつけないとステマの格好の餌になります。美容・健康というのは一生気になる問題ですし、年齢を重ねていけばいくほどますます気にすることです。「ダイエット効果が抜群!」、「脂肪の吸収を抑える」、「寝ている間脂肪を燃焼してくれる!」、「若返りする!」など、いかにも魅力的な宣伝文句や口コミにどうしても惹かれやすいです。こんなに楽に健康に慣れるなら、だめもとで試してみたくなるのは人情です。
    気がついたら(一生気がつかない人もいるが)、効果のないものをどんどん買っていきます。一瞬しか使ったことのない健康グッズは箪笥のどこかに沢山寝ています。黒ウーロンや、黒酢(もろみ酢、紅酢、ざくろ酢)、酵素、青汁、カテキン(系お茶)、ゴボウ、ウコン、アロエ、杜仲茶、とうもろこしのひげ茶、蕃爽麗茶、はちみつ、黒ゴマ、赤しそ、ヘルシア等等、「健康飲料」と訴えている飲料だけでも数百か千種類を下りません。腹筋をはじめとする体の筋肉を鍛えられるとされる運動グッズも数十か数百と出回っています。
    しかも、いつまで経っても、「従来よりより効果的な新しい商品です!」というものは、毎日のように発売されています。どれもこれも、ステマまがいのことをしています。自分でしっかりと考えながら行動しないと、すぐ引っかかり、(厳密に、平たく言えば)騙されます。

     ステマのような手口に惑わされないように、自分を磨けていきましょう!

参考リンク
[1] ステルスマーケティング(Wikipedia)
[2] ステマとは(ネット用語辞典)
[3] 『ステマ』とは何か、恐ろしい洗脳法と深層心理をついたマーケティングに迫る
[4] ステマ/ ステルス・マーケティング(同人用語の基礎知識)

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